中目黒駅近くにある2019年5月にオープンしたばかりの新しい施設、技術研修センターNOTIAを見学しました。
隣にはマンションライフ館があり共用部を再現してマンションに特化した主に管理員用の研修を行っています。
今回、新築したNOTIAは、ビルの中にビル入っているような構造で、建物管理に重要な4つの施設「電気」「空調」「給排水」「防災」があり、研修・訓練が体験できる施設です。
通常は管理(建物の点検・診断・工事など)の技術員(自社スタッフ1600名超)の研修を行う場所ですが、NOTIA(Notice Area)気づき協調して学ぶ場所として、いたるところに気づきの仕掛けや交流の場が設けられておりました。
また、NOTIAは、地中熱、外断熱、太陽光、自然換気を使って省エネ75%を達成しNEARY ZEBを取得した、省エネビルになっています。
コアの部分HUB正方形(16M×16M)はRC造の研修施設、それを囲む部分がS造(鉄骨)のサポートスペースで外部に面する部分を外断熱にしています。
地中熱利用:
地下100メートルに5本の高密度ポリエチレン管が埋設、建物基礎部分にはループコイルが敷設されており、夜間の躯体への蓄熱して建物使用時に放熱。
地中5mより深部は安定した18度前後の熱とのこと。
外断熱利用:
コンクリートの外にウレタンフォームを打ち込んでいます。
太陽光利用:
136枚のソーラーパネルが屋上や壁(建物外部に5か所)に張られています。発電容量は30KW。
自然換気利用:
自然換気の条件(温度、露点温度、風速、降雨状態)がすべて満たされると自然換気ランプが点灯し、
ランプに気づいた人が窓を開けて自然換気を行います。
このように、未来のマンション生活に応用すべき省エネ、設備の設計、コミュニケーションの場など
アイデアが満載でした。
他にスケルトンエレベーターでの移動、一人でも消火可能な一号消火栓放水体験、給排水設備の水の流れの確認、火災感知器の種類を確認して作動させる体験を行いました。