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やはり、面と向かって話したい

やはり、面と向かって話したい
古市 守(個人賛助会員/マンション管理士)

コロナ禍で考えたこと、今でも考えていることですが、私自身は浜管ネットに入会させて頂 き、まだ何一つ行動に起こせていない点がまず思い浮かびます。元々平日はベンチャー企業 の財務責任者として、朝から夜までの就業時間中は専任で働いているため、家族サービスの 合間を縫った週末しか稼働できない「週末マンション管理士」という立ち位置であり、さら に新型コロナウィルス感染拡大が追い打ちをかけたため、週末ですら動きづらい状況とな りました。普段なら率先して動いて、自分の価値はどこにあるのかを見出すタイプだと思っ ているのですが、全機能が正常に動かない世の中となっているので、週末も引き続き正常に 機能していないのが、昨年の3、4月~1年以上続いている状況であるともいえます。

◆「コロナ」対策の基本を守って
そんな中で今なお続く環境下で考えていることは、まずは「コロナ」対策としてすべき基本 的なことを徹底することです。マスクをすることは当然のこととして、3密を避ける、手洗 いやアルコール消毒を徹底する、テレワーク勤務を極力行う、外出を控える、電車内では会 話しない、会食しない、などです。
また、このような環境下ゆえに、工夫して行えることはないかと日々考えております。本業 ではテレワーク環境を強いられることもあり、WEB 会議やチャット、メールでの会話は日 常となり、特に違和感はなく過ごしています。しかしながら、多くのマンションの理事会や 総会ではいまだにこのような環境の導入は進まないことも多いと思っています。私が住む 築 30 年超のマンションも高齢化が進んでおり、また様々な環境下で働いてらっしゃる方が 多いことから、このようなツールを利用した理事会や総会の開催というのがなかなか進ん でいないのが現状です。区分所有者の意識を変えていく事も重要かと思っていますが、高齢 者は自ら進んでこのような環境に移ろうという意識も完全ではないため、すぐには難しい と感じています。現在は理事でも監事でもないですが、あくまでもリスクを避けつつリアル 開催をしていくことになりそうです。
特に最近では自宅マンションの大規模修繕工事を控えていることもあり、どの箇所を修繕 していけばいいのかを、普段から共用部分を確認しながら一級建築士である妻とも考えて います。妻がハード担当で私がソフト担当という形で今後修繕委員会への参加も検討して います。80 世帯ぐらいの中規模マンションですが、他にも一級建築士や大学の教授が住ん でいるマンションなので、様々な知恵が出せそうだなと思っております。
さらに、昨年 12 月に稲城のビスタセーレ向陽台団地にて開催された日本外断熱協会主催の、 外断熱改修見学会は大変参考になりました。たまたま妻と参加したのですが、外断熱のコン サルをやっている方が、妻と仕事をしたことがある方であり、改めて色々と教えて貰うこと で国交省の補助金の有効活用について検討する機会をいただけたことは、大変貴重な機会 であったと感謝しています。

◆「アフターコロナ」に備える
当然のことながら、このような環境下で適しているのは人に接することを少なくして、自分 自身のみで完結できることですが、中でも自己研鑽を怠らないことを意識しています。マン ション関連の各種事例を読み漁ったり、データを調べたり、オンライン開催のセミナーに極 力参加する等、自宅の席に座っていても吸収できることは極力吸収していこうという姿勢 を日々持っています。コロナ禍の環境も収まってきたらまた数々のオフラインでのセミナ ーや、マンションの現場での説明会、また相談会の開催等が積極的に開かれる将来に備えて、 そのためのノウハウを貯めておくといったところかと思います。
あとは普段からスポーツはする方ですが、この環境下だと動きが少なくなりがちです。ずっ と室内に籠っていてもストレスが溜まるだけなので、人との間隔をあけつつ、外に出て散歩 をすることで日々体を動かしたり、またランニングをしたりして心身ともに健康的な状況 を保っていきたいと考えております。
このコロナ禍の中で家族全員の楽しみでもある旅行が出来ないことが一番のつらい所です が、もう少しの辛抱と言い聞かせながら、近隣地域において遠距離を歩くことで、旅をして いる気分を味わうということを最近は考えたりしています。また、歩くことを極力意識して いることから、1日の歩数が1万歩を超えることも多くなってきました。
昨年の「コロナ」当初は、外に出ることも憚られる気がしていましたが、先に記載した3密 を避けつつ、手洗い、消毒を徹底して行動するように意識してから、外へ出ることの抵抗感 が少し和らいでいるかと思っています。「ウィズコロナ」「アフターコロナ」の時代になると、 ますます重要な考え方になってくるかと思っています。

◆やはり、面と向かって話したい
私が勤務している会社内でもよく議論になることですが、LINE などのチャットやメール、 WEB 会議で話すことよりも、面と向かって話した方が伝わるべきことも伝わりやすいし、 ニュアンスも通じやすいという点です。今は仕方がないですが、便利になった WEB 会議シ ステムや、チャットも有効活用しつつ、管理組合や理事の方々とのコミュニケーションには それらにとらわれないコミュニケーションも重要であると改めて感じた次第です。物件の 売買や賃貸、管理委託契約の分野でも IT を活用した重説や、管理事務報告が採用されるこ ともあり、「アフターコロナ」においては、マンション管理の世界でも、アナログとデジタ ルの双方を上手く活用していく時代になってくるのかと思っています。そうなった際には われわれ使い慣れている世代にとっては業務がやりやすくなるので、マンション管理士と して新たな価値を生んでいけることも出てくると思っています。
「コロナ」環境がいつまで続くか分かりませんが、今後はワクチン接種も広がってくるので、 夜明けも近いと思っています。「夜明け前が一番暗い」ですが、あともう少しと言い聞かせ ながら、少しでも前に進んでいきたいと思っています。

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