小泉進次郎環境相は21年3月1日、衆院予算委員会で「カーボンニュートラルって何?子供でも分かるように」と問われ、「気候変動対策が成果をあげなければ、今世紀中に(地元の)横須賀だけでなく、日本全国の8割以上の砂浜が消える。すべてが再生可能エネルギー前提の社会になるということ」と述べた。
具体的には、50年までに温暖化ガスの排出を実質ゼロにし、35年までに新車のすべてを電動車にするという目標を掲げている。
では現在の到達点はどのようなものか、そして、身近なところでできる方策とは何か、考えていく必要がある。
温室効果ガスの代表的なものは、二酸化炭素。おもに化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)を燃焼させると発生する。電気を作るために大量の化石燃料が使われる(火力発電)。
自動車からも二酸化炭素が発生する。エアコン、テレビ、冷蔵庫などの電化製品に囲まれた便利な生活を送っているわれわれ社会は、大量の二酸化炭素が排出される仕組みでできており、このことが地球温暖化を加速させているというわけだ。(エアコンや冷蔵庫に冷媒として使われているフロンや、生ゴミや水田などから出るメタンなども温暖化の原因となる温室効果ガスとされる。)さらに、二酸化炭素を吸収し、酸素を排出してくれる熱帯雨林などの森林は、農地の拡大などにより伐採され、地球上からどんどん失われている。
(以上、資料は東京都環境局ホームページから)